・パワハラの範囲を知る!
・なぜパワハラが起こるのか?
・50代上司のパワハラからの脱出する8つの対処法を徹底解説!
50代パワハラ上司の下で働く40代は、めちゃくちゃ大変ですよね。
筆者自身、うつ手前まで追い詰められた経験も記事に書きました。
この記事では、50代上司のパワハラからの脱出する8つの対処法をご紹介します。
この記事を読むことで、自分が受けているパワハラを客観的に捉え、ポジティブな行動を起こすことができます。
パワハラの範囲(定義)
パワハラとは、職場で上司が部下に対して権力を濫用することで下記の6つを指します。
身体的な侵害
精神的な侵害
人間関係の切り離し
過大な要求
過小な要求
個の侵害
具体的には、終業間際に自分の仕事を押し付け残業をさせられたり、同僚の目の前で’’必要以上の叱責される’’といった経験があります。
正しくパワハラを理解する上で6つの定義について見ていきましょう!
身体的な侵害
殴る・蹴る・投げつける暴力行為を該当します。
私が知っている建設会社では、社長が「最近、従業員の離職が多すぎる」と社内調査をした結果、’’従業員間の暴力行為(殴る行為)’’が発覚したケースがありました。
その社長に直接話を聞くと、パワハラしていた人に確認すると「仕事が遅い。態度が気に入らない。返事をしない。」などが原因で、いらいらして暴力に至ったと確認が取れたそうです。
建設業界だけではなく、様々な業界でも経営者の知らないところで’’暴力行為’’が存在するのも事実です。
精神的な侵害
主に脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言が該当します。
「人格を否定する発言」や「威圧的で過度な叱責」、「メール等で複数に対して能力を否定するような内容送る」など精神的に攻撃をする行為を指します。
この行為を繰り返して受けることで「メンタル不調」や「食欲不振」「めまい」などが起きる可能性があります。
人間関係の切り離し
主に無視、仲間外れ、隔離です。
「あいさつしても返事がない」「仕事の報告をしても、反応がない」「仕事が回ってこない」など意図的に仲間外れや無視が該当します。
また職場・会社ぐるみで「追い出し部屋」という部署をつくり居場所を奪うケースも該当します。
過大な要求
長時間にわたり、肉体的苦痛を伴う直接関係のない作業をさせられたり、私的な雑用を強制的に課せる行為を’’過大な要求’’と呼びます。
具体的には、業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことを強制されたり・仕事を妨害されたりする行為が該当します。
過小な要求
業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じたり、仕事を与えない行為が該当します。
具体的には、上司が気に入らない部下を退職させるため、誰にでもできる簡単な業務しか行わせないなど、客観的に見て過小な役割、生産性のない仕事を振るなどの行為
個の侵害
私的なことに過度に立ち入ること
具体的には、集団で同僚1人に対して、職場内外で継続的に監視する、他の従業員に接触しないよう働きかける、私物の写真撮影をするといった、私的な生活・プライバシーに過剰に立ち入る行為を指します。
また、採用の面談時や日常の雑談等で知り得た個人の病歴・性的思考などの機微な個人情報について、他人に暴露したりする行為(本人の了解なし)が該当します。
なぜ50代上司は、パワハラを起こすのか?
パワハラ上司は○○すべき思考が強い!
「べき論」とも言いますが、「○○すべき」と自分と同じ価値観を共有しよう(強要)とする傾向の上司は、要注意です。
この感覚は、無意識的、感覚的に持っている為、他人の価値観を無視をし、自分の価値観の押し付けで満足している感覚です。
「〇〇すべき」「〇〇でないとダメ」「絶対に〇〇でないとダメ」という人に出会ったら、要注意です。
自己肯定感が低い
根本的に自分に自信がない人に多い傾向。
「部下になめられたくない」「下に見られたくない」など自分より弱い相手に対して高圧的な態度をとることで、自分の存在を相手に認めさせるという性質があります。
年功序列型の昇進システムも
法律(パワハラ防止法)を知らない。
2022年4月にパワーハラスメント防止措置(パワハラ防止法)が全企業に義務化されました。
これは、会社に課せられた法律です。
実は、会社側も詳しく把握していないケースがあります。
当事者は、なおさら知らないでしょう。
企業側の法律で自分には関係ないと思う人もいるかもしれません。
個人への罰則はありませんが、民事訴訟に発展するケースもあります。
パワハラを受け続けたらどうなるのか?
パワハラを受け続けると、深刻な心理的・身体的影響を与えることがあります。
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自己嫌悪
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無力感・脱力感
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プレッシャー・焦り
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呼吸がしんどくなる
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孤立感・疎外感
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絶望感・悲壮感
さらに、パワハラによって、自信や自尊心が低下し、仕事に対して消極的になることもあります。
最終的には、絶望的な気持ちになり、その状況から抜け出せなくなる可能性もあります。
1日も早く脱出する必要があります。
50代パワハラ上司から脱出する8つの対処法!
上司からパワハラを受けている場合、その状況から脱出するためにできることを見ていきましょう。
労働者向けハラスメント対策「職場でつらい思いしていませんか?」(厚生労働省PDF)
証拠を取る
承諾をとらずにこっそり録音(ボイスレコーダーもしくは携帯)を取ってください(秘密録音)
1番のパワハラ対策が録音証拠です。
この秘密録音が「違法ではないか」とおっしゃる方がおられますが、筆者の知り合いの弁護士に確認したところ、裁判でも有効証拠として認められるいるので’’特に問題はない’’という見解でした。
この証拠データは、上司や会社に相談する際に非常に有効になります。
はっきりと相手に意思を伝える
「やめてください」「これはダメです」と直接伝えてください。
我慢したり、無視したりするとさらに状況をさらに悪化させてしまう可能性があります。
この「拒否をしている」「嫌がっている」行為は、大変重要で証拠として必ず「録音」してください。
同僚に声をかけ、パワハラを受けている事を伝える
同僚に相談する事で、「共感」や「理解」を得ることでき、解決の糸口を見つけることができる可能性があります。
また、人に話すことで自分自身の心を正常化する意味でもとても重要です。
また、できれば家族にも話をしてご自身の気持ちを伝えてください。
家族からすると、「いつもイライラしている」「最近顔色が悪い」「元気がない」など日頃から感じているケースが多いため、話をすることで’’家族からの理解’’を得ることで、心が安定します。
信頼できる上司もしくは会社の相談窓口に相談する
パワハラを受けたことを素直を相談してください。
録音証拠をもって深刻性を訴え、会社側の行動を待ってみましょう。
この相談後、解決策が見出すことができない会社であれば、’’見切りをつける’’方がベストだと思います。
都道府県労働局雇用環境・均等部への相談する(匿名で)
会社に相談しても対応してもらえない場合や相談すらできない場合は、お近くの都道府県労働局雇用環境・均等部へ匿名でご相談ください。
土日(祝)の相談やメールで相談したい場合は、「ハラスメント悩み相談室」という窓口があります。
心療内科を受診する
少し躊躇されるかもしれませんが、大事に至る前に行くこと懸命です。
心療内科と精神科は、異なる専門分野になります。
まずは、心が体に影響を及ぼす心身症を主な対象としている心療内科を受診する。専門の先生から’’心の在り方・持ち方’’など的確なアドバイスを得ることができます。
うつ病や統合失調症、双極性障害の疑いの場合は、精神科を受診することになります。
有給休暇もしくは休職する
有給の残日数を確認して、まずは有給休暇を取りましょう。
心療内科で診察してから、会社経由で社会保険の傷病手当金の申請をしてください。
所定の条件を満たした場合、1年6ケ月を超えない期間について給与(標準報酬月額)の3分の2に相当する金額(給与)が支給されますのでご安心ください。
詳しくは↓
環境を変える(転職)
パワハラは、一個人(加害者)の責任だけではなく、会社の責任です。
パワハラを生んでる会社にそのまま働き続けることは、’’非常に危険’’です。
最終的は最良な解決策は、パワハラのない新しい仕事を見つけることで、パワハラの経験を過去のものとし、前に進むことができます。
まとめ
40代でパワハラを安易に考えるのは、NGです。
パワハラから脱出するには、下記の8つの準備をしてください。
- 証拠をとる。
- はっきりと相手に伝える。
- 同僚に声をかけ、パワハラを受けている事を伝える。
- 信頼できる上司もしくは会社の相談窓口に相談する。
- 都道府県労働局雇用環境・均等部への相談する。
- 心療内科を受診する。
- 有給休暇もしくは休職する。
- 環境を変える(転職)。
以上【厳選】50代上司の’’パワハラ’’から脱出する対処法8選!でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。